仙台の編集プロダクション「シュープレス」がお送りす東北“おいしい”旅のレシピ『SHOE PRESs magazine』

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本は旅

vol.17『地震 停電 放射能 みんなで生き抜く防災術』

小学館防災チーム編
小学館

普段から役立つ55の防災術

 東日本大震災後、「また同じような災害が起きたらどうしよう?」と不安を抱いた方も多いかと思います。本書は今回の震災から学んだ緊急時に取るべき行動、普段から備えておけることを分かりやすくまとめた一冊です。

 地震、停電、放射能、備え、情報の5章、55項目があり、それぞれ予備知識がなくても危機管理に必要な情報を一から知ることができます。例えば、携帯電話の災害用伝言板について。それぞれの携帯電話会社ごとの使用法が見開きで紹介され、携帯電話を使い慣れていない人もどの手順を踏めば良いのかが一目瞭然。コラムではSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス=インターネットでのコミュニケーションを目的としたサービス)が被災地の情報を離れた場所にも伝え、災害ボランティア活動のネットワークが築かれたことにふれています。今後災害時の連絡手段としてSNSを活用するきっかけにもなるでしょう。

 震災後、日本中で提唱されている節電についても、家庭ですぐ出来る節電として、冷蔵庫は壁から適切な距離をとる、エアコンの設定温度を控えめに、フィルターを掃除する――といった、すぐ行動に移せそうなアイデアが紹介されています。非常用持ち出し袋に入れておきたい物もリストアップされており、実際の準備に役立ちそう。また、「放射能」の章では、原子力災害にまつわる基礎用語から被ばくを防ぐ方法、専門家へのインタビューなどが掲載されており、原発で何が起きたのかを知り、今後どのような行動を取れば良いか考えるヒントになりそうです。

 巻末の情報欄は、緊急時に使えるライフラインなどの問合せ先の電話番号が紹介されており、読者にとって必要な連絡先など防災データを書き込めるメモ欄にもなっています。この本を持ち歩くことで、緊急時の連絡先を把握することができます。コンパクトなサイズなので、防災かばんのなかに忍ばせておくのにぴったり。本書を読み、普段から災害に対して備えておきましょう。

【2011.08.20】