
福島県いわき市「うろこいち」
ちらし丼 1250円

その七 ~漁港の食堂、その盛りのよさに感嘆~
いわき市小名浜漁港…ここ数年、水族館やら・らミュウなどができ、いわゆるベイエリアのおしゃれな風情の開発が進んでいるところ。とはいえ市場近くの漁港の中心部となれば、まだまだ港ならではの雑然としていてちょっとディープな空気も楽しめるのである。
さて、そんな漁港近くの一角にあるのが大衆食堂風の「うろこいち」。主人はもともと、魚市場での仲買業をやっていたという。それだけに魚の目利きは確かなのだ。店で出される品々は、基本的に小名浜はじめ、近在の漁港でその日水揚げされたものを競り落としたものが主となる。刺身、焼き魚、そして人気の丼と、メニューの種類は多い。実際、初めて店に行った時は、何にしようか迷う。迷った時、とりあえず…というと少々失礼であるが、まあ、なにはともあれこの店で食べておかないといけない一品となるのがちらし丼だ。
数多くの丼メニューの中の、不動の4番バッター。いろいろな刺身が味わえる「いいとこどり」的な所も一見さんにはうれしい。
待つこと数分。運ばれてきた丼には、器から大きくはみだした刺身がてんこ盛り。甘エビどーん! マグロどーん! ホッキどーん! という迫力の情景である。さらには、豪 華にカニ汁まで付いてくる。やるな。ちょっと驚きだ。
このちらし丼、6、7種類の刺身が盛られるが、その日のネタ次第で一部内容は変わる。 ただボリューム度はいつ行っても不変。またご飯が酢飯なのも非常にいい。酢飯の甘味と 酸味で刺身をほどよくサポート。ボリュームがあるとはいえ、気がつけばちらし丼1人前 をぺろりとたいらげているのであった。
沿岸部で海鮮系の丼を売りにする店は東北でも多 いが、うろこいちは、その質とボリュームで他を圧倒する第一級の店であろう。「安くてお いしいものをいっぱい食べてもらいたい」そんな主人の心意気が伝わってくる一品を味わいに、ぜひとも小名浜へ出かけてみたい。
……今宵もすばらしきB級グルメに乾杯!



















