VOL.7『パブリック エネミーズ』
今回の“旅”は・・・
アメリカ大恐慌時代を駆け抜けた、
大胆不敵な銀行強盗の刹那の逃亡劇へ。
実話の持つパワーを感じる!実在した銀行強盗とその恋人、そして彼らを追い詰めた捜査官のストーリー。
その先に身の破滅があろうとも貫く痛いほどの純愛と孤独 、そして友情。 息詰まる銀行強盗シーンに銃撃戦……壮絶な約1年です。
最初の強盗で逮捕され8年後に仮釈放された1933年7月から1934年5月までの短くも濃密な時間が映像化されています。
確かにこの映画に出てくるシーンのような瞬間が現実にあったのでしょう。そう考えるとなんとも狂おしい気持ちになります。
まるで打ち上げ花火のように、たった31年の生涯に散ったジョン・デリンジャーは FBIによって「社会・公共の敵=パブリック・エネミー」とされるも、市民からはパブリック・ヒーローのごとく愛された側面があったようです。 デリンジャーが最後におびただしい銃弾を浴びた時、ファンが地面にあった血だまりにハンカチを浸して血を吸いとったり、何千という人々が死体安置所に並んだそう。アメリカ版ねずみ小僧という感じでしょうか。
そして、これまで何本も映画化されているデリンジャーの魅力をジョニー・デップが演じるのですから、ファンならずとも垂涎です。ジョニー・デップ曰く「…そもそも、なぜ僕がジョン・デリンジャーに心魅かれ、僕の人生の大部分を占めるにまで至ったのか考えてみると、彼の性格だと思うんだよ。男が本物の男だった時代の、男としての彼の存在だね。デリンジャーは、結果はさておき、一切の妥協がない、むきだしの彼自身だったからだよ」。
恋人ビリー役のマリオン・コティヤールの壮絶な取り調べ室のシーンに心拍数が上がり、捜査官パーヴィス役のクリスチャン・ベイルのふと見せる内なる葛藤に惹かれます。
実在の人物そのものと思わせる俳優たちの演技に唸ってください!
そして、1930年代大恐慌と並び比較される今、このラブストーリーにあなたは何を想うのでしょうか。
©2009 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
~『パブリック エネミーズ』~
○STORY
大恐慌発生から4年、1933年のアメリカ。刑務所から出所したばかりのデリンジャーは銀行強盗の“黄金時代”を謳歌していた。警察をあざ笑うかのような大胆不敵な手口に、銀行を襲っても一般客には手を出さないという独特の倫理観とカリスマ性で、アメリカ市民のヒーロー的存在になっていた。そんな彼が、フランス人の父親とメノミニー・インディアンの母の間に生まれた神秘的な女性ビリーに一目ぼれする。自分の退屈な人生を変えてくれると感じたビリーは、デリンジャーと結ばれる。一時の幸せが二人に訪れたその頃、FBIは敏腕捜査官メルヴィン・パーヴィスをデリンジャー逮捕に向かわせる。
FBIによって「社会の敵=パブリック・エネミー」として指名手配されたデリンジャーと仲間たち、そしてデリンジャーを守り続けるビリーの刹那の逃避行が始まる。
○INFO
監督/共同脚本/ 製作 マイケル・マン『インサイダー』『アビエイター』
出演:ジョニー・デップ『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ、『シザーハンズ』/マリオン・コティヤール『エディット・ピアフ~愛の讃歌』アカデミー賞主演女優賞
配給:東宝東和
上映時間:2時間21分









TV番組で映画コーナーを担当して以来、映画のとりこに。ハリウッドスターへのインタビューも多数。










