仙台市一番町にあり、昔ながらの横丁風情が残る壱弐参横丁。個性派の小さな商店が軒を連ねる横丁内に「阿吽」はある。小粋な黒板塀の入口に掲げるのは、「仙台唯一の伊勢うどん」の半紙。仙台、いやもしかしたら東北で唯一かもしれない、伊勢うどんの専門店だ。
伊勢の味をそのまま仙台に
ずんぐり太い麺に濃褐色のたれ、麺の上にたっぷり盛られたショウガ。インパクトのある見た目に反して、味わいは上品。赤味噌の溜まり醤油をベースにしたまろやかなたれを、うどんに絡めて味わえば、そこには未体験の食感が! 形容しようがない柔らかなコシは、一度食べたら忘れられないほど。食後には器にほうじ茶を注ぐのが阿吽流。甘辛いたれとほうじ茶の香ばしさがマッチし、ほっと一息つきたくなるような、しめにふさわしい汁が味わえる。
柔らかなコシのふんわり極太麺
伊勢うどんの太さは一般的なうどんに比べると約2倍にも及ぶ。温暖な伊勢地方の小麦粉はタンパク質分が少なく、コシが出にくいため、不思議な食感になる。小麦粉だけではなく、その茹で方もポイント。阿吽では本場伊勢から取り寄せたうどんを15分かけて茹であげる。さし湯をこまめに加えることで、麺を引き締め、長い時間茹でても崩れることなく、ふんわりした独特の食感を生み出しているのだ。



















