【俺の極旨手帖】「牛タン焼専門店 司 虎横店」の牛タン定食で、炭火焼ふっくらの極厚を堪能すべし!(仙台市)

    仙台のグルメ界において不動の人気を誇る牛たん。今では、高級食材の風格さえ漂う牛の舌だが、もとは捨てられていた部分だった。

    戦後、太助の初代親方・佐野啓四郎氏が、誰もが楽しめる肉料理を、と考案したのが現在の牛たん焼きの始まり。以来、「もったいない」精神の先取りのようなこの料理は、仙台人のみならず、全国にその名を轟かせているのである。

    さて、牛たんは有名店が多いうえに、新店の出店も少なくない。そんな群雄割拠の仙台牛たん界において、「どこで牛たん食べようかな」と迷った時に、まず頭に思い浮かぶのが「司」だ。

    極厚プリプリ牛たんの夜明けである

    2006年に国分町本店がオープン。こぢんまりした店をにこやかに仕切る親方・荒さんの人柄もあって、多くの客に支持される予約必須の人気店になり、その後、駅東口店、虎横店と、支店を増やしてきた。 今回紹介するのは、中心街の繁華な一角にある虎横店だ。

    使用する牛たんはオーストラリア産。いろいろな肉を試した結果、放し飼いで飼育された特定ブランドの、牛の個体識別番号のしっかりとしたものに落ち着いた。

    その上質な牛たんに塩を振り、熟成させること2、3日。肉の旨みがのった牛たんを、火力の強い岩手県産ナラ炭で手早く焼いていく。炭火特有の遠赤外線が、極厚の牛たんを、中はふっくら外はあくまで香ばしく焼き上げる。

    肉が焼ける匂いは、なぜあんなに食欲をそそるのか……この待ち時間も至福のひと時であったりする。恍惚状態で待っていると、やがて心に思い描いた牛たんが、ジュウジュウ音を立てながら現実の物となって目の前に運ばれてくる。

    まずは、熱々の焼きたてをひと切れパクリ。可能であれば切らずに豪快にいきたいところだ。最初のひと口目、その極厚プリプリ度に衝撃を覚えるのは私だけではなかろう。
    さらにもうひと口噛んではジューシー、ふた口噛んではジューシーと、あふれる肉汁に牛たんのおいしさを改めて思い知るのである。すごいポテンシャルだ。

    また、定食で出される宮城県登米産「ひとめぼれ」と「こがし麦めし」をブレンドした麦めしがうまい!ほどよい芳ばしさと軽い食感、しかし噛むとじんわり旨みがあふれ、いい塩梅なのだ。

    5時間煮たというすっきり味のテールスープも、濃厚な味わいの牛たんと相性がいい。牛たん、麦めし、さらにはテールスープ……3品がこれほど高いレベルで融合された定食は、牛たん発祥の仙台でもそう多くはない。恐るべし「司」の牛タン定食。

    ※2012年6月時点での情報です。

    牛タン焼専門店 司 虎横店
    所在地:宮城県仙台市青葉区一番町4-4-6
    電話:022-266-3944
    営業時間:17:00~22:30(LO)
    定休⽇:不定休
    HP:こちらをクリック

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