弘前 |「カトリック弘前教会」で見つけた地元文化にほっこり

    (C)シュープレス

    青森県弘前(ひろさき)市の街なかには、レトロな洋館が数多く残されています。今回ご紹介するのは、そのうちの一つ、明治時代に造られた「カトリック弘前教会」です。中に入ると、荘厳な祭壇や美しいステンドグラスが目をひきますが、この教会を訪れたら、日本の文化や青森の伝統を垣間見られるポイントもチェックしましょう。

    レトロ建築の宝庫・弘前

    街のあちこちにクラシカルな建築物が点在する青森県弘前市。“クラシック”や“レトロ”という言葉にときめきを感じる人にとってはまさに楽園です。弘前駅から出ている「土手町循環100円バス」に乗り、土手町や本町辺りのバス停で下車すれば、歩いて5分とたたずに次々と歴史的建築物が目の前に現れます。

    「カトリック弘前教会」もその一つで、最寄りのバス停は「ホテルニューキャッスル前」。下車後、歩いて3分ほどで教会が見えてきます。

    まずは「カトリック弘前教会」の床に注目!

    (C)シュープレス

    教会の内部に入ると、目の前に堂々とそびえ立つゴシック様式の祭壇。両サイドの壁には、新約聖書をモチーフにしたステンドグラスが飾られています。

    さらに、真ん中の赤い絨毯の通路を歩くと違和感が…。左右を見回して、イスの下が畳敷きになっていることに気が付きました。なぜ畳なのか?これは、正座で礼拝をしていた頃の名残なのだそう。古い教会ではよく見られる光景のようですが、初めて目にすると驚きます。

    振り返れば扉に、弘前の伝統工芸「こぎん刺し」

    (C)シュープレス

    ひとしきり建築美を堪能し、内部に漂う神聖な空気に触れて心が洗われたら、教会を後にするために下駄箱へ。最後にもう一度祭壇を眺めようと振り返ったところ、扉の右側に白い十字架を発見。藍色に白抜きがキレイだなぁとよく見てみると、細かい模様が縫われています。津軽地方の伝統工芸「こぎん刺し」ではありませんか!この教会が地元を大切にしている証のように感じられて、思わずほっこり。時には振り返ってみることって大切なんですね。

    100年以上も弘前の地を見守り続けてきた「カトリック弘前教会」。弘前を訪れたら、地元の文化になじみ、人々に愛されてきた教会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

    青森のおみやげには「あおもりシードル」はいかがでしょうか。

    2019年7月時点での情報です。

    カトリック弘前教会
    所在地:青森県弘前市百石町小路20
    電話:0172-33-0175

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