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「震災で犠牲になった子ども達が天国でも寂しくないように…」
震災で甚大な被害を受けた宮城県東松島市大曲地区の空に、今年も全国から集められたたくさんの青い鯉のぼりが掲げられた。
震災で甚大な被害を受けた宮城県東松島市大曲地区の空に、今年も全国から集められたたくさんの青い鯉のぼりが掲げられた。
津波で幼い弟を亡くした兄が、がれきの中から弟が好きだった青い鯉のぼりを見つけ、掲揚したことからはじまった「青い鯉のぼりプロジェクト」。今年は仮設住宅に暮らす地域住民も協力し、3月11日に掲げられた。
大曲地区を訪れたのは時折雨がちらつく4月27日。一帯には、未だ倒壊した住宅やがれきが残っている。海から風で運ばれる潮の香り。強風でロープにからまった鯉のぼりを一枚一枚直す、男性の背中が見える。大曲地区に住んでいたという津田さんだ。「地域のために若い方が何かやろうとしている。なんでも手伝いたい」と話す。
鎮魂の祈り、地域の絆…青い鯉のぼりは、人々の様々な想いをのせて力強く泳いでいた。
2012年5月時点での情報です。