青森 |「鶴亀屋食堂」のマグロ丼。丼に高々と盛り付けられたマグロが衝撃的!【俺の極旨手帖】

    「今日の昼は何食べようかな」などと、あいまいな気分のままに行ってはいけない店が、青森県の浅虫温泉にある。行くのであれば……そう、前日の夜くらいから食事を軽めにし、万全な空きっ腹状態にして、望まねばならない。

    驚天動地のマグロ丼に込められた熱きマグロ魂

    鶴亀屋食堂。道沿いにあるドライブインといった趣の店だが、創業から67年を数える。現在の佐藤勇氏が三代目のご主人。看板メニューは、ミニ・小・中・大と4サイズ揃えたマグロ丼だ。

    とにかくその盛りがスゴイ。丼から刺身が軽くはみ出る程度のものはよく見かけるが、この店のマグロ丼は、全てのサイズが比喩でもなんでもなく、そびえ立つ山のように盛り上げられているのだ。それもご飯ではなく、マグロが。

    俺が初めて店に行った時、何も知らず「中」を注文したのだが……出された丼を見て「どこが中じゃ!」と絶叫しそうになった。実際は心の中でつぶやいたのだが。

    盛られたマグロを備えつけの小皿にとりわけ、とりあえず普通のマグロ丼の状態に持っていき食べ進む。この日は回転寿司などでおなじみのビンチョウマグロ。ほどよく脂ものっていて、うまい!のであるが、食べても食べてもなくならないマグロ、そしてどんどん減っていく米。まるで米をおかずにマグロを食べているような錯覚になっていく。

    「中」サイズは友人の助けを借り、なんとか完食したが、「大」などを頼んだらいったいどうなってしまうのか。

    鶴亀屋食堂でマグロが出されるようになったのは、6年ほど前。青森市場を訪れていた佐藤氏に、市場関係者から「マグロが余っているんだけど使わないか」と持ちかけられたのだという。価格が安かったこともあり、すぐに仕入れを決断、丼として店に出した。価格の安さ、盛りのよさ、そして鮮度のよさですぐに人気となった。

    ところが、ここからが佐藤氏の苦労の始まりである。マグロの相場は安定しない。店で毎日供給するためには、赤字覚悟でも仕入れねばならない時がある。「でも、安くておいしいものをいっぱい食べたい、そういうお客さんの期待は裏切れない」と、これまでマグロ丼を続けてきた。

    ちなみに盛り付けられるマグロの部位は、主人の気分次第。赤身やトロ、中おちなどが「なんとなく」ずっしりとしたボリュームになるまで盛られるのだ。特に分量も決まっていない。さらには、供されるマグロも、ビンチョウ、キハダ、メバチ、そして本マグロなど、その日の仕入れで変わる。

    「今日はどんなマグロが食べられるか」そんな期待に胸ふくらませつつ、陸奥湾をのぞむ青森屈指の温泉地、浅虫まで足をのばそう。驚愕のマグロ丼が、あなたを待っている!

    ※2012年6月時点での情報です。

    鶴亀屋食堂
    所在地:青森県青森市大字浅虫蛍谷293-14
    電話:017-752-3385
    営業時間:8:00~20:00
    定休⽇:無休

    人気記事

    おすすめ記事

    カテゴリー