仙台・山形・猪苗代 |春風に誘われて満開の桜を見に行こう ~南東北編~

    春の訪れとともに、今年も桜前線が北上中。浮き立つ気分に誘われて、感動的な桜の風景の中へでかけましょう。メジャーどころもいいけれど、地元の人々に愛される和みの公園や、新幹線が通る城跡の桜、懐かしさあふれる川辺の桜など、南東北の個性的な桜の見どころを集めてみました。

    《三神峯公園(宮城県仙台市)》多くの種類の桜を集め、長い期間花見が楽しめる

    発展著しい長町副都心エリアから西へ2kmほど。仙台の市街地を望む標高約70mの丘陵地に広がる「三神峯公園(みかみねこうえん)」は、48種750本の桜が咲く花見の名所。その本数や種類の多さは市内の公園随一といわれています。
    園内には広い芝生の広場があり、花を愛でながらのんびりくつろぐにはもってこい。広場へと続く松林も、ピンクに染まる公園に趣を添えています。

    ソメイヨシノやヤエザクラ、シダレザクラほか、多彩な種類の桜が次々と見ごろを迎え、華やかな桜の競演が4月中旬から5月上旬まで長く楽しめる、市民憩いの公園です。
    三神峯公園がある場所は、縄文時代の集落跡や古墳などの遺跡が出土していることから、古代人が暮らしたまほろばの地であったことが想像されます。桜の花とともに、古代ロマンに思いを馳せてみるの一興かもしれません。

    【DATA】
    三神峯公園
    所在地 宮城県仙台市太白区三神峯1-1外
    電話 022-247-1111(太白区公園課)
    営業時間 常時開放
    定休日 なし
    URL http://www.city.sendai.jp/ryokuchihozen/mesho100sen/ichiran/066.html

    《霞城公園(山形県山形市)》城跡の濠や石垣を1500本の桜が艶やかに彩る

    最上義光の時代に整備拡張され、「日本100名城」にも選ばれている山形城。別名「霞ヶ城」とも呼ばれており、その名前は、戦の際に城郭が霞にかくれて見えなかったことに由来するといわれています。南北2.1km、東西1.6kmにおよぶ広大な平城跡は都市公園として整備され、約1500本の桜が咲き誇る時季には、多くの花見客でにぎわいます。

    桜の9割以上はソメイヨシノで、一斉に開花して辺りをピンク一色に染め上げる光景は圧巻です。園内には、樹齢600年以上と推定されるエドヒガンの古木「霞城の桜」や、土塁の上から水面に届きそうに枝を伸ばす二の丸大手門のお堀端の桜、歩きながら桜のトンネルが楽しめる二の丸土塁園路など、多くのビュースポットがあります。

    二ノ丸東堀のすぐそばを新幹線が走っているのも特徴的。隣接する「霞城セントラル」の24階展望台から桜色の公園を一望するのもおすすめです。

    【DATA】
    霞城公園
    所在地 山形県山形市霞城町1-7
    電話 023-641-1212(山形市公園緑地課)
    営業時間 常時開放 東大手門、北門は5:00~22:00(11月1日~3月31日は5:30~)
    定休日 なし
    URL https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/kakuka/machizukuri/koen/sogo/kajou/kajou.html

    《観音寺川(福島県猪苗代町)》川のせせらぎに桜が映える懐かしさあふれる風景

    清らかな瀬音を響かせ、右に左にゆるやかにカーブしながら流れる「観音寺川」。護岸工事がされていない小さな川は、懐かしい日本の原風景そのものです。土手の緑が萌えたつ4月下旬頃、川の両岸約1kmにわたって200本の桜が咲き誇る光景はまるで別世界。遠望する残雪の磐梯山も風情を添えます。桜並木の下を散策して、心和むのんびりした春の一日を満喫しましょう。

    桜の種類はソメイヨシノを中心に、エドヒガン、シダレザクラ、ヤマザクラなど。1997年には「日本桜の会」からも表彰された、今に残る貴重な桜の風景です。夜には7色のLEDでライトアップされ、昼間ののどかな風景とは印象が違う、妖艶で幻想的な夜桜が楽しめます。

    【DATA】
    観音寺川の桜
    所在地 福島県耶麻郡猪苗代町川桁
    電話 0242-62-2048(猪苗代観光協会)
    営業時間 常時開放
    定休日 なし
    URL http://www.bandaisan.or.jp

    750本の桜が都会の街並みに彩りを添える宮城の「三神峯公園」、城郭と桜と新幹線の眺めが魅力的な山形の「霞城公園」、川辺を歩きながら懐かしい故郷の風景が満喫できる福島の「観音寺川」。どのスポットも、圧倒的な迫力で咲き誇る桜とともに訪れる人を待っています。

    ~北東北編はこちらから~
    http://www.shoepress.com/spot/02_0032.html

    2018年4月時点での情報です。

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